略歴

病院と開業の現場を中心に臨床経験を積みながら、20年以上にわたって大学および大学院で臨床家の育成と臨床研究に取り組んでまいりました。

早稲田大学 第一文学部 哲学科 心理学専修 卒業
早稲田大学大学院 文学研究科 心理学専攻 博士後期課程単位取得退学
博士(文学)

早稲田大学理工学部(助手)、東北大学教育学研究科(講師)、複数の大学にて非常勤講師を歴任

総合病院精神科、精神科クリニック、開業心理相談室、県警察本部付属カウンセリングルーム、福祉施設等で臨床経験を積む

現在、上智大学総合人間科学部心理学科(教授)

資格

精神分析家(日本精神分析協会会員)
臨床心理士
公認心理師

公的活動

日本精神分析学会(運営委員)
日本ロールシャッハ学会(常任理事)
包括システムによる日本ロールシャッハ学会(編集委員)
日本心理臨床学会(代議員)
日本臨床心理士会(理事)
日本パーソナリティ心理学会
日本心理学会

※括弧内は、過去または現在に担当した主な役員/委員

著書

・これからの現場で役立つ臨床心理検査 パーソナリティ検査 (津川律子・黒田美保 編 金子書房 2023年)
・現代の臨床心理学2 臨床心理アセスメント 対人関係問題(藤野博との共著) (松田修・瀧沢龍 編 東大出版会 2022年)
・心理療法のポイント―ケース検討会グループから学ぶ (藤山直樹 監修 創元社 2018年)
・ロールシャッハテストの所見の書き方――臨床の要請にこたえるために (加藤志ほ子・吉村聡 編 岩崎学術出版社 2016年)
・心理検査を支援に繋ぐフィードバック――事例でわかる心理検査の伝え方・活かし方[第2集](竹内健児 編 金剛出版 2016年)
・ロールシャッハ・テストにおける適応的退行と創造性 (風間書房 2004年)

主要論文(最近10ヶ年から)

・心理検査の導入は精神分析的心理療法にどのように影響するのだろうか ロールシャッハ法研究,26,40-49.2022年
・心理検査に精神分析をどう活かすか? 臨床心理学22-5,598-602.金剛出版.2022年
・古典症例に学ぶ(5)狼男とは誰か―ロールシャッハ法による再接近 精神療法48-5,691-697.金剛出版.2022年
・心理テスト報告書を生かす 臨床心理学19-6,703-707.金剛出版.2019年
・ロールシャッハ法から見るフロイト症例「狼男」 上智大学心理学年報,43,1-9.2019年
・Who opens the door of a narcissistic retreat? Journal of The Japan Psychoanalytic Society 2019, VOL. 1, 36–42. 2019
・児童青年期精神科臨床とロールシャッハ法 児童青年精神医学とその近接領域,60,328-333.2019年
・思考と感情の体験様式に着目した解剖反応の再検討 ロールシャッハ法研究,22,1-15.2018年
・単一型離人神経症における体験の変動性 ロールシャッハ法研究,22,16-29.2018年
・治療的・精神療法的コンサルテーション 臨床心理学18-3,289-292.金剛出版.2018年
・治療的交流.精神療法増刊第5号 精神分析の未来を考える 金剛出版,58-63.2018年
・コミュニケーションとしての心理検査 こころの科学184,33-36.2015年
・不毛という死を生き抜く 精神分析研究,59-1,15-20.2015年
・関係の読み方―転移と逆転移 臨床心理学13-6,775-778.金剛出版.2013年

訳書

・精神分析のパラダイム・シフト―アンドレ・グリーンの精神分析 (館直彦・増尾徳行 監訳 金剛出版 2022年)
・ロールシャッハ法による精神病現象の査定 (馬場禮子・吉村聡 監訳 創元社 2020年)
・心的変化を求めて―ベティ・ジョセフ精神分析ワークショップの軌跡 (松木邦裕 監訳 創元社 2017年)
・ピグル―ある少女の精神分析的治療の記録 (妙木浩之 監訳 金剛出版 2015年)
・思考活動の障害とロールシャッハ法 (馬場禮子 監訳 創元社 2010年)
・臨床面接のすすめ方―初心者のための13章 (深澤道子 監訳 日本評論社 2001年)